円安が日本経済にもたらす影響

新型コロナウイルスが世界を脅威に陥れました。
それは未知のウイルスであって、誰も多雨移行する手段を持たず治療薬やワクチンもなかったからなのです。
いわば、人類が新型コロナウイルスに対して無防備な状態であり、誰もが感染するリスクがありました。
新型コロナウイルスに対抗する手段としては、マスクや消毒、ソーシャルディスタンスといった原始的な方法しか存在せず、観戦しないためには家にいて隔離するしか方法がなかったわけです。
感染してしまうと非常に高い熱が出て、呼吸が苦しくなり最悪の場合には呼吸困難で死に至ることがわかり、特に高齢者や基礎疾患を抱えている人は命の危険性があることが明らかになってきたのです。
そこで政府は、感染を拡大させないために、ステイホームと叫び行動が制限されていきました。
今まで会社に出勤し、オフィスで仕事をしていたこともリモートワークでオンラインで行うようになり、通勤する必要がなくなったんです。
そして学校もオンライン授業が導入され、通学の必要なく勉強が進められるようになりました。
もはや二年を経過し、リモートやオンラインといったことは我々の生活に定着しつつあり、価値観や生活様式が大きく変わったのです。
その中で、リモートで物理的にどう考えても営業できない、旅行業や飲食業が大打撃を受けることになっていきました。
営業自粛、休業に時短営業などがたびたび政府から要請され、時には見せしめのように規制がかけることもあり、売り上げが落ち込んで倒産を余儀なくされた企業もたくさん存在してるのです。
その一方で、株式相場だけは逆転的な状況が続き、バブル以来の高値を更新していっているんです。
株式相場とは、未来予想つまり今後のビジョンや展望で期待値が高まり、株価が上がる仕組みなのです。
アフターコロナを見据えてどの銘柄も高値を更新し、コロナ禍になって大きな利益を獲得した人も少なくはありません。
相場では円高傾向も見られ、外国人投資家が一気に押し寄せて日本株を購入し、日本相場が底上げしたという見方をする経済学者もいます。
そしてコロナで外食も旅行もできなくなり、日本人の預貯金高上昇や金余りで相場に多くの人を参戦させたという見方もあります。
アフターコロナに対して楽観的な見方が多く、円安になるのではないかという意見を持っている人も多く存在します。
円安になると輸出業はメリットがたくさんもたらされます。
日本の高度で精巧な技術を駆使した高品質の半導体は、世界中で不足傾向にあり円安で安く輸出できれば多くの外貨や利益がもたらされて経済が活況になる見方もできるのです。
その反面、輸入における運輸代がコストがかかりすぎてデメリットがもたらされることも事実です。
日本は大切なライフラインのために使われるガスや石油、電気や灯油等、ほとんど外国に頼り依存しきっています。
これらのコストが上がると、光熱費が上がるほか、あらゆる生産者の価格が高騰することは簡単に予測されます。
こうしたライフラインの貴重な資源だけに限りません。
食品類など、特に肉や魚、野菜に果物などもすべて運輸コストがかかるので、こうした食品もすべて値段が上がることになっていくわけです。
年収がなかなか上がらず、長年にわたって給与所得が上がらない悪のデフレのスパイラルに陥っている日本経済において、円安が進み長引けば長引くほど、ますます日本の経済は冷え込むことが予測されるんです。
コロナによっても経済が冷え込んでいるので、こうした円安にならないように日本政府が国際社会でしっかり存在感を発揮し、各国と粘り強く交渉したり経済で連携することが大事になっていくことでしょう。